欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/4/20

西欧

住友商事、欧州化粧品素材市場に本格参入

この記事の要約

住友商事は13日、子会社の住商ファーマインターナショナルと共同で、協和発酵バイオの欧州子会社である協和発酵ヨーロッパから欧州の化粧品素材事業を譲り受けると発表した。これによって欧州の同市場に本格参入する。取引金額は明らか […]

住友商事は13日、子会社の住商ファーマインターナショナルと共同で、協和発酵バイオの欧州子会社である協和発酵ヨーロッパから欧州の化粧品素材事業を譲り受けると発表した。これによって欧州の同市場に本格参入する。取引金額は明らかにしていない。

欧州で医薬品などの販売を行う住商子会社サミット・ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ(ロンドン)を通じて協和発酵ヨーロッパの化粧品素材事業を取得する。協和発酵ヨーロッパは同事業で、ドイツを中心とする欧州、中東およびその周辺地域で化粧品材料を販売してきた。住商グループはヘルスケア・スキンケア用各種ビタミン、保湿剤などの営業権を譲り受ける。

同グループは2010年以降、世界最大市場である米国やブラジルでプレスパース、コスモテックといった大手化粧品素材販売会社への出資参画を通して化粧品素材事業を拡大してきた。今回の取引では世界市場の約3割を占める欧州市場に本格参入し、プレスパースやコスモテックとのシナジー効果を狙う。また、欧州系化粧品メーカーへの販路を獲得。住商グループの商品ポートフォリオも拡充する。