2015/5/4

EUその他

欧州議会、バルト海の漁業資源管理計画を承認

この記事の要約

欧州議会は4月28日の本会議で、バルト海のタラ、スプラットおよびニシンの漁業資源管理に関する複数年度計画を承認した。 改革された共通漁業政策(CFP)のもとで策定された初の複数年度計画で、長期的視野に立った資源管理を通じ […]

欧州議会は4月28日の本会議で、バルト海のタラ、スプラットおよびニシンの漁業資源管理に関する複数年度計画を承認した。

改革された共通漁業政策(CFP)のもとで策定された初の複数年度計画で、長期的視野に立った資源管理を通じた持続可能な漁業の実現が目的。漁業資源を最大持続可能漁獲量(MSY)が生産できる水準に回復し、維持することや、漁船が漁獲物を水揚げせずに海に投棄する行為の禁止、地域による資源管理の強化などが盛り込まれている。

バルト海で漁獲される魚の94%をタラ、スプラットおよびニシンが占めている。このうちタラについては2008年から計画的な資源管理が行われているが、スプラットとニシンには実施されていない。今回承認された複数年度計画は、これらの魚種の相互依存関係を考慮に入れた資源管理を目指すもので、単一の魚種に焦点を当てた資源管理と比べ、複数の魚種の食性や個体数に影響を与える環境条件を勘案することで、より持続可能な漁業が可能になると期待されている。

複数年度計画のラポルトゥールを務めた欧州議会のワレサ議員は、同計画について「バランスのとれた持続可能な資源開発を確実なものにし、漁業者の暮らしを守る。複数の魚種を対象とするアプローチは単一の魚種に焦点を当てるよりもはるかに効率的資源管理を可能にする」と述べた。

欧州議会と理事会は今後、同計画について協議を行い合意を目指す。