欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/11

西欧

VW、商用車事業を統合

この記事の要約

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は5日、商用車事業を統括する中間持株会社「トラック・アンド・バス」を設立すると発表した。MAN、スカニア、VWの3ブランドからなる商用車事業の連携を緊密化。乗用車のほか、トラ […]

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は5日、商用車事業を統括する中間持株会社「トラック・アンド・バス」を設立すると発表した。MAN、スカニア、VWの3ブランドからなる商用車事業の連携を緊密化。乗用車のほか、トラック・バス分野でも世界最大手となることを目指す。

VWは完全子会社であるスカニアの全株式をトラック・アンド・バスに移管する。VWがこれまで保有してきたMAN株75.28%はすでにスカニアに移管しており、新会社はVWグループが持つ両子会社の株式をすべて掌握することになる。社長にはVWのアンドレアス・レンシュラー取締役(商用車事業)、監査役会長にはVWのマルティン・ヴィンターコルン社長が就任する。

新会社では3ブランドの戦略、開発、人事、調達などを調整し、シナジー効果を引き出す。各ブランドの独立性は維持する。VWブランド商用車は新会社の一部を構成するものの、VWブランド乗用車とも密接に連携していく。