欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/11

西欧

ハチソン、英携帯電話サービス部門の株式3割を売却

この記事の要約

香港の大富豪である李嘉誠氏が率いるコングロマリット(複合企業)長江実業傘下のハチソン・ワンポアは8日、英携帯電話サービス部門の株式の約3割を5社に売却することで合意したと発表した。売却額は28億ポンド(約38億7,000 […]

香港の大富豪である李嘉誠氏が率いるコングロマリット(複合企業)長江実業傘下のハチソン・ワンポアは8日、英携帯電話サービス部門の株式の約3割を5社に売却することで合意したと発表した。売却額は28億ポンド(約38億7,000万ユーロ)。

ハチソンは3月、スペイン通信最大手のテレフォニカの英携帯電話サービス部門であるO2を102億5,000万ポンドで買収することで合意した。同社を傘下のスリーと統合して誕生する新会社は英最大の携帯電話サービス会社となる。

同社は買収の負担を減らすため、新会社の株式の3分の1をシンガポール政府系投資公社GIC、アラブ首長国連邦(UAE)の政府系ファンドであるアブダビ投資庁、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)、カナダのケベック州の年金運用会社、ブラジルの投資会社グルポBTGに売却する。ロイター通信によると、GICとCPPIBの出資額はそれぞれ11億ポンドとなる。売却額はO2の今後の業績に応じて最大3億3,000万ポンド上乗せされる。