米連邦取引委員会(FTC)は4日、セメント大手の仏ラファージュとスイスのホルシムの合併を承認したと発表した。同合併による巨大企業の誕生は北米セメント市場の健全な競争を阻害するとして、当初は難色を示していたが、両社が資産売却に同意したことから問題はないと判断した。
ラファージュはアイオワ州の工場と採石場、ミネソタ州とウイスコンシン州、テネシー州、ルイジアナ州にある物流拠点を売却。ホルシムはシカゴ、ニュージャージー州にあるスラグセメントの工場とマサチューセッツ州、ミシガン州、イリノイ州などにある物流拠点を売却する。
両社の合併は昨年12月にEUの欧州委員会が承認済み。株主総会での承認を経て、7月に合併手続きを完了させたい考えだ。