2015/5/18

総合 – 欧州経済ニュース

ユーロ圏の景気回復加速、1~3月GDPは0.3%増

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが13日発表したユーロ圏の2015年1~3月期の域内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで前期比0.4%増となり、伸び率は前期の0.3%から0.1ポイント拡大した。ドイツが縮小したが、ゼロ成長だっ […]

EU統計局ユーロスタットが13日発表したユーロ圏の2015年1~3月期の域内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで前期比0.4%増となり、伸び率は前期の0.3%から0.1ポイント拡大した。ドイツが縮小したが、ゼロ成長だったフランスとイタリアが回復し、13年4~6期以来の高い伸びとなった。(表参照)

プラス成長は8四半期連続。伸び率は米国の0.1%を上回った。同期のGDP統計の詳細はまとまっていないが、原油価格の下落とユーロ安が景気を押し上げたのは確実だ。欧州中央銀行(ECB)がデフレ対策としてユーロ圏の国債を買い取る量的金融緩和を3月に開始したことも追い風になったとみられる。

前年同期比の成長率は前期を0.1ポイント上回る1%。EU28カ国ベースの成長率は前期比0.4%、前年同期比1.4%だった。前期比は昨年10~12月期と同水準で、前年同期比は0.1ポイント拡大した。

今回の速報値は、これまでにデータが出そろっている19カ国の統計に基づいて算出された。前期比のGDPを国別にみると、ドイツは0.3%増となり、上げ幅は前期の0.7%から大きく縮小した。内需は堅調だったが、外需が落ち込んだことが響いた。

一方、フランスは個人消費が0.8%増と持ち直したことで、前期のゼロ成長から復調し、0.6%の伸びを記録。14期連続でマイナスまたはゼロ成長だったイタリアも0.3%増となった。スペインは上げ幅が0.7%から0.9%に拡大した。このほか、金融・債務危機でマイナス成長が続いていたキプロスが1.6%増と、11年4~6月期以来のプラス成長に転じた。

EUの金融支援問題が混迷し、債務危機の深刻化が懸念されるギリシャは0.2%減で、2カ月連続のマイナス成長となり、再び景気後退に陥った。このほかフィンランドも前期に続いて落ち込み、景気後退入りした。