化学大手の独ヘンケルは12日、米日用品大手コルゲート・パーモリーブから豪州とニュージーランドの洗剤事業を譲り受け、両国の当該市場に参入すると発表した。2016年までに売上高を200億ユーロに拡大する戦略の一環。取引金額は2億2,000万ユーロで、同社は当局の審査を経て買収手続きが第3四半期に終了すると見込んでいる。
コルゲート・パーモリーブは両国で、コールド・パワー、ダイナモ、ファブ、サードといった洗剤ブランドを展開している。これらブランドの現地売上高は昨年約1億1,000万ユーロだった。ヘンケルは今回の買収により、両国市場の有力メーカーに浮上。将来的にはヘンケル製品も同地で販売していく考えだ。
ヘンケルは13年3月、売上高を2012年の165億1,000万ユーロから16年までに200億ユーロへと拡大する目標を打ち出した。これを受けて買収を積極的に展開しており、4月にも独接着剤メーカー、ノヴァメルトの買収計画を発表した。