欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/18

東欧・ロシア・その他

ロシア中銀、外貨購入を再開

この記事の要約

ロシア中央銀行(CBR)は14日、外貨購入を13日から再開したと発表した。1日当たり1億~2億ドルを購入する。ルーブル買い介入で目減りした外貨準備高の拡充が狙いで、「ルーブル相場への影響は意図しない」としている。ただ、市 […]

ロシア中央銀行(CBR)は14日、外貨購入を13日から再開したと発表した。1日当たり1億~2億ドルを購入する。ルーブル買い介入で目減りした外貨準備高の拡充が狙いで、「ルーブル相場への影響は意図しない」としている。ただ、市場の状況に応じて購入額の調整もありうるとしており、外貨購入でルーブル安を誘導する狙いもあるようだ。

CBRは昨年、原油安や欧米の制裁によるルーブル下落を食い止めるために外貨を売却した。このため外貨準備高は同年初の約5,000億ドルから、今年5月初旬には3,560億ドルまで落ち込んだ。

CBRの発表を受け、ルーブル相場は1ドル=48ルーブル台から50.63ルーブルに下落。対ユーロでも2%安(1ユーロ=57.13ルーブル)となった。専門家の間からは、CBRはルーブル安誘導で輸出産業を底支えする考えだとの見方が出ている。