デンマークの海運・石油大手APモラー・マースクは7日、オフショア支援船(OSV)子会社エスヴァグトを投資会社の英3iインフラストラクチャー、豪AMPキャピタルに売却することで合意したと発表した。コンテナ船など中核事業に集中する戦略の一環となる。
3iインフラストラクチャーとAMPキャピタルは、マースクが保有するエスヴァグトの株式75%と、少数株主が持つ残る株式を総額41億クローネ(約5億4,900万ユーロ)で取得する。
エスヴァグトは43隻の支援船を保有し、北海、バレンツ海の海上風力発電施設などにサービスを提供している。2014年の純利益は2億5,200万クローネ、売上高は9億4,300万クローネ。
マースクはコンテナ船、港湾運営、石油掘削事業に経営資源を集中するため、非中核事業の整理を進めており、2009年以降に110億米ドルを超える資産を売却した。