欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/4/7

西欧

英ウィアー、フィンランドのメッツォに合併提案

この記事の要約

英エンジニアリング大手ウィアー・グループは1日、フィンランド同業メッツォに合併を提案したことを明らかにした。合併は株式交換方式で、合併比率は規模が大きいウィアー60%、メッツォが40%。ウィアーがメッツォを事実上買収する […]

英エンジニアリング大手ウィアー・グループは1日、フィンランド同業メッツォに合併を提案したことを明らかにした。合併は株式交換方式で、合併比率は規模が大きいウィアー60%、メッツォが40%。ウィアーがメッツォを事実上買収する形となる。

両社は鉱業、石油ガス産業向けのバルブ、ポンプなどを製造している。メッツォは製紙機械で知られていたが、同事業を分離し、現在は鉱業向けの岩盤破砕機で大きな強みを持つ。

ウィアーはかつて、鉱業向け製品が主力だったが、現在は石油・ガス産業向けが最大の収益源で、米国のシェールガス開発で使われる圧力ポンプの約40%を供給する。同社は鉱業部門での基盤拡大を目指し、メッツォに合併を提案した。

合併比率は、メッツォの直近の株価に5~10%を上乗せした水準を基準に算定した。メッツォ側は合併提案を検討するとしているが、同社に11%を出資する2位株主のフィンランド政府系投資会社ソリディウムが、独立会社として活動を続ける方が得策として反対している。