製薬・化学大手の独バイエルが7月29日発表した2015年4~6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBITDA、調整前)は28億9,900万ユーロとなり、前年同期比から33.2%増加した。ユーロ安を追い風に、売上高が18.2%増の120億9,000万ユーロに拡大。すべての事業部門で2ケタ台の増収増益を確保した。
製薬部門は営業利益が27.5%増の16億7,500万ユーロ。売上高が28.0%増の59億800万ユーロ。同社が最重視する特許薬の新製品5種類(「イグザレルト」「アイリーア」「スチバーガ」「エクソフィーゴ」「アデムパス」)の売上高が約50%増加した。米メルクから買収した一般医薬品事業も業績拡大に貢献した。
来年半ばまでの新規株式公開(IPO)を予定する化学品部門の営業利益は87.4%増の5億600万ユーロ。原料価格の低下で収益が拡大した。