英金融大手のHSBCホールディングスは3日、不振が続くブラジル事業を同国大手銀行のバンコ・ブラデスコに売却することで合意したと発表した。6月に打ち出した合理化計画の一環で、売却額は25億ドルに上る。
HSBCは6月、経営悪化を受けて、海外を含む支店の縮小や一部の海外事業の売却、最大5万人の削減を柱とする大規模な合理化を実施すると発表していた。ブラジル事業の売却は同計画に沿ったもの。このほかトルコ事業も売却する方針だ。
同日発表した2015年1~6月期決算の純利益は136億ドルで、前年同期から10%増加した。アジア事業の回復に支えられ、業務収入が4%増の308億ドルに拡大した。