欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/8/31

西欧

独企業景況感が2カ月連続改善、製造業の見通しは悪化

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が25日発表した2015年8月の独企業景況感指数(2005年=100)は108.3となり、前月の108.0から0.3ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月連続。市場では中国経済の低迷を受けて同指数 […]

ドイツのIfo経済研究所が25日発表した2015年8月の独企業景況感指数(2005年=100)は108.3となり、前月の108.0から0.3ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月連続。市場では中国経済の低迷を受けて同指数が悪化するとの予想が強かった。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済は世界経済の大波のなかで堅固な岩であり続けている」との見方を示した。

事業の現状判断を示す指数が114.8と、前月の113.9から0.9ポイント上昇した。今後6カ月の事業見通しを示す期待指数は0.1ポイント低下した。

景況感を部門別でみると、製造業は現状判断指数が上昇したものの、期待指数が大きく悪化し、全体でもやや落ち込んだ。増産を計画する企業は減少しているという。

卸売業は現状判断が大幅上昇となった前月の反動で悪化。期待指数はやや上昇したものの、全体で前月を下回った。

小売業の景況感指数は11年6月以来の高水準に達した。現状判断が極めて良好だったうえ、期待指数も改善した。

建設業も現状判断が大幅改善、期待指数が改善で、全体では14年3月以来の高い水準となった。