伊自動車大手フィアットのマルキオンネ最高経営責任者(CEO)は3月31日、米クライスラーとの統合で誕生する新会社「フィアット・クライスラー・オートモービル」が年600万台以上の販売を達成できるとの見通しを示した。
年間600万台の販売という数字は、マルキオンネCEOが国際的な自動車メーカーが競争で生き残るために必要な最低ラインとして、以前から口にしていたもの。同CEOはフィアット株主総会後の記者会見で、フィアット・クライスラーが「2018年までに同水準を突破できる」と述べた。
フィアットは1月、約58%を出資するクライスラーの経営統合を発表。年内に統合を完了する予定となっている。
フィアットとクライスラーの2013年の販売台数は計440万台。マルキオンネCEOは、今年は米国、アジアを中心に販売が伸び、450~460万台まで増えるとの見通しを示した。
同CEOは5月にフィアット・クライスラーの5カ年経営戦略を発表する予定。新モデル投入、中国とロシアでの販売拡大計画などが打ち出されると目されている。