欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/10/5

EU情報

欧州委が台湾・コモロに警告、違法漁業問題で

この記事の要約

欧州委員会は1日、台湾とコモロに対して、違法漁業対策が不十分として警告書を送付したことを明らかにした。両政府は6カ月以内に是正措置を講じるよう求められ、応じなければ水産製品のEUによる輸入が禁止されることになる。 EUは […]

欧州委員会は1日、台湾とコモロに対して、違法漁業対策が不十分として警告書を送付したことを明らかにした。両政府は6カ月以内に是正措置を講じるよう求められ、応じなければ水産製品のEUによる輸入が禁止されることになる。

EUは2010年に施行された違法・無届け・未規制(IUU)漁業を取り締まる規則に基づき、乱獲禁止など国際ルールに反した違法漁業を行っている域外の第3国の水産物の輸入を停止している。問題がある国に“イエローカード”に当たる警告書を送り、それでも改善しない場合は禁輸措置を発動するシステムだ。欧州委は台湾とコモロについて、違法漁業の監視などが不十分として、警告に踏み切った。

一方、欧州委は同日、13年から14年にかけて警告を行ったガーナ、パプアニューギニアに関して、是正が著しく進んだとして、警告を解除したと発表した。