クレジットカード大手の米ビザは2日、元欧州子会社のビザ・ヨーロッパを買収することで合意したと発表した。買収額は最大212億ユーロに上る。2016年半ばの買収手続き完了を見込む。
ビザ・ヨーロッパは07年までビザの傘下にあったが、ビザが提携する銀行の協同組合という形から脱却した際に、他の地域の部門とともに切り離された。ビザは08年の上場に伴い、大部分の地域の事業を再統合したが、ビザ・ヨーロッパだけは別会社のままだった。
買収は現金支払いと株式交換を組み合わせた形で実施され、ビザはまず165億ユーロを支払う。さらにビザ・ヨーロッパの売上高増加に応じて、4年後に最大47億ユーロを上乗せする。