欧州ビジネス協会(AEB)が10日発表した10月のロシア新車販売台数は12万9,958台となり、前年同月比で38.5%縮小した。販売減は10カ月連続で、下落幅は予想を大きく上回った。1~10月の累計では33.6%減の132万台だった。
6~9月は減少幅が20%台にとどまっていたが、再び悪化した。AEBは買換え奨励制度の廃止が響いたとみている。
販売減少を受けて、メーカーも生産調整を余儀なくされている。フォード・ソレルスは今月中旬からフセヴォロジスク工場の操業を2カ月停止するほか、自主退職者を募る予定。日産は来年、サンクト・ペテルブルグ工場で500人を解雇する。アフトワズは12月の1カ月間、生産を中止する。