2015/11/23

西欧

サノフィとアストラゼネカが化合物相互交換、新薬開発を効率化

この記事の要約

仏製薬大手サノフィと同業の英アストラゼネカは20日、それぞれが保有する化合物のうち、交換可能な約21万の化合物を相互に交換・利用することで合意したと発表した。医薬品の開発コストが増加の一途をたどるなか、新薬の候補となる化 […]

仏製薬大手サノフィと同業の英アストラゼネカは20日、それぞれが保有する化合物のうち、交換可能な約21万の化合物を相互に交換・利用することで合意したと発表した。医薬品の開発コストが増加の一途をたどるなか、新薬の候補となる化合物を共有して双方が自由に研究開発に使えるようにし、効率的な創薬の実現を目指す。

新薬開発は病気の原因となるたんぱく質を抑え込む化合物を特定することから始まるため、保有する化合物が多様であるほど新薬候補を効率的に見つけることができる。製薬業界では新薬開発コストの増大を背景に大型の合併・買収(M&A)が相次いでいるが、その一方でライバル企業同士が相互に情報や研究成果を共有し、新薬の開発や実用化を目指す「オープンイノベーション」が広がりつつある。サノフィとアストラゼネカの提携もこうした流れに沿ったもので、大手同士による化合物ライブラリーの相互利用としては最大規模の試みとなる。

アストラゼネカは現在およそ200万の化合物を保有しており、サノフィとの提携を通じて同社のライブラリーは約10%拡充される。一方、サノフィが保有する化合物の数は不明だが、「大手製薬グループ2社によるオープンイノベーションを通じ、多様な新薬候補の化合物をより効率的に探索することが可能になる」とコメントしている。