2015/11/30

EU情報

欧州銀の不良債権比率、改善もなお高水準

この記事の要約

EUの欧州銀行監督機構(EBA)が24日発表した欧州の銀行の不良債権に関する最新統計によると、不良債権比率は6月末時点で平均5.6%となり、年初の6.1%から改善した。ただ、米国の約3%を大きく上回る水準で、EBAは依然 […]

EUの欧州銀行監督機構(EBA)が24日発表した欧州の銀行の不良債権に関する最新統計によると、不良債権比率は6月末時点で平均5.6%となり、年初の6.1%から改善した。ただ、米国の約3%を大きく上回る水準で、EBAは依然として「おおいに懸念すべき状況だ」と指摘している。

EBAはEU21カ国とノルウェーの105銀行を対象に、不良債権(元本や利息の支払いが90日以上にわたって延滞している債権)動向を調べた。これによると、欧州の銀行は全体的に財務改善が進んでおり、保有するリスク資産に対する自己資本の割合を占める自己資本比率は平均12.8%と、11年末の9.7%を大きく上回った。それでも、対象銀行の国別の不良債権比率はキプロスが46%で最高。スロベニアが28.4%、アイルランドが21.5%、ハンガリーが18.9%で続く。主要国ではイタリアが16.7%、スペインが7.1%と平均を超えた。

最低はスウェーデンの1.1%。このほかノルウェーが1.4%、フィンランドが1.7%、英国とオランダが2.9%、ドイツが3.4%と低水準にとどまった。