2015/11/30

西欧

ATMの独ウィンコール、米社と合併合意

この記事の要約

現金自動預け払い機(ATM)製造で世界2位の米ディボールドと3位の独ウィンコール・ニックスドルフは23日、合併で合意したと発表した。両社は9月に合併で大枠合意し、資産の適正評価(デューデリジェンス)などの手続きを進めてき […]

現金自動預け払い機(ATM)製造で世界2位の米ディボールドと3位の独ウィンコール・ニックスドルフは23日、合併で合意したと発表した。両社は9月に合併で大枠合意し、資産の適正評価(デューデリジェンス)などの手続きを進めてきた。合併により成立する新会社は売上高が約48億ユーロに達し、米NCRを抜いて業界最大手となる見通しだ。

合併はディボールドがウィンコール・ニックスドルフを買収する形で実施。ディボールドはウィンコール・ニックスドルフ株1株につき現金38.98ユーロと自社株0.434株を割り当てる。ウィンコール・ニックスドルフを1株当たり52.50ユーロと評価した格好で、買収総額は債務の引き受けも含めて約17億ユーロ(約18億ドル)となる。

合併で誕生する新会社は社名をディボールド・ニックスドルフとする。米オハイオ州ノース・カントンにあるディボールドの本社を登記上の本社とするものの、事業は同地のほか、ウィンコール・ニックスドルフの本社所在地である独パーダーボルンも中心に展開していく。両社は事業地域面で補完性が高く、合併のシナジー効果で年1億6,000万ドルを見込む。

ATM業界では主要顧客である銀行と流通事業者の投資抑制を受けてハードウエアの販売が低迷。米国やスウェーデンなどで現金利用が減少していることは追い打ちをかけている。両社は合併により、市場の変化に対応できる体制を構築する。