ロシア国営ガス会社ガスプロムは25日、ウクライナへの天然ガス供給を停止した。ウクライナの国営ガス会社ナフトガスが、新規供給分の代金を前払いしていないというのが理由。ガスプロムのアレクセイ・ミレル最高経営責任者(CEO)は、ナフトガスから新たな支払いがない限り供給は再開しないと述べた。
ウクライナのデムチシン・エネルギー相は、年内はロシアから天然ガスを購入しないと表明していた。従来の予測よりも消費量が少なく、備蓄が十分なためで、EUの欧州委員会も同日、ガスプロムによる供給停止の影響を心配していないとの見解を示した。ガスプロムは欧州のガス需要の約3分の1を供給し、そのうち約半分がウクライナを経由している。
両国は9月25日、ロシアからウクライナに10月1日~来年3月末の6カ月間、天然ガスを供給することで合意していた。