EUとセルビア、加盟交渉が本格化

EUとセルビアは12月14日に開いた閣僚級の加盟協議で、「セルビアとコソボの関係正常化」「金融管理」2分野での加盟交渉を開始した。セルビアは2014年1月に加盟交渉を開始していたが、具体的な分野での協議入りは初となる。

セルビアは2008年に独立を一方的に宣言したコソボを国家として認定しておらず、これが大きな障害となって本格的な加盟交渉の開始が先送りされていた。コソボ問題で大きな進展はないものの、EUは難民問題での協力を取り付けることなどを念頭に、交渉を進展させることを決めたとみられる。

一方、EUは同日、トルコと進めている加盟交渉で、新たに「経済通貨政策」での交渉を開始した。新たな分野での交渉開始は13年以来となる。

トルコは2005年に加盟交渉を開始したが、交渉は停滞しており、35に上る交渉分野のうち交渉開始にこぎ着けたのは14分野、交渉が完了したのは1分野だけという状態にあった。双方は11月に開いた首脳会議で、トルコが難民問題でEUに協力する見返りに、同分野での交渉を開始することで合意していた。

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