欧州自動車工業会(ACEA)が12月15日発表したEU(マルタを除く27カ国)の11月の新車販売(登録)台数は108万5,259台となり、前年同期から13.7%増加した。販売増加は27カ月連続。排ガス不正問題で揺れる独フォルクスワーゲン(VW)も増えたが、伸びは鈍化した。(表参照)
主要市場はドイツが8.9%、フランスが11.3%、イタリアが23.5%、スペインが25.4%、英国が3.8%の幅で増えた。減ったのはルクセンブルク、エストニアだけだった。
欧米のメーカーは全社が増加。特にフォード、ダイムラーが好調で、20%を超える伸びを記録した。VWは4.1%増となり、最大手の座を維持したものの、伸び率は最低となり、シェアは前年同月の26.6%から24.3%に縮小した。
日本勢はトヨタが6.1%、日産が5.4%、マツダが38%、スズキが34%、ホンダが25.4%、三菱が18.9%の増加となった。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は、前年同月比13.7%増の112万4,964台だった。