英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が3日発表した2015年12月通期決算の純利益は84億ポンド(約111億ユーロ)となり、前期の27億6,000万ポンドから急増した。スイス同業ノバルティスとの事業交換に伴う特別利益が収益を大きく押し上げた。売上高は6%増の239億ポンドだった。
GSKは14年、抗がん剤事業をノバルティスに最大160億ドルで売却し、ノバルティスのワクチン事業を71億ドルで取得することで合意。さらに大衆薬事業を統合し、合弁会社を設立することも決めた。同取引は15年に完了していた。これによって同年の利益は約46億ポンド押し上げられた。