ティッセンクルップ、10~12月期は赤字転落

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップが12日発表した2015年10~12月期(第1四半期)決算の最終損益は2,300万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(5,000万ユーロ)から悪化した。鉄鋼事業の不振が主因。営業利益は26%減の2億3,400万ユーロ、売上高は5%減の95億4,800万ユーロに落ち込んだ。

世界の鉄鋼市場では国内市場の縮小を受けて、中国メーカーが輸出を大幅に拡大。製品価格は大幅に下がり、業界各社は業績が悪化している。ティッセンクルップでは欧州とアメリカ大陸の鉄鋼事業がそれぞれ13%、30%の減収となった。

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