ドイツ取引所、ロンドン証取と合併協議

フランクフルト証券取引所などを運営するドイツ取引所は23日、ロンドン証券取引所（LSE）と合併に向けた協議を進めていることを明らかにした。設立する持ち株会社の下に統合する形を想定している。合併が実現すると、欧州で圧倒的な1位となる証券取引所が誕生する。

両社は新会社の出資比率をドイツ取引所が54.4％、LSEが45.6％とする方向で交渉を行っている。株主にはドイツ取引所株1株につき新会社の株式を1株、LSE1株につき同0.4421株を割り当てる。

ドイツ取引所のカルステン・ケンゲーター社長は先ごろ、主要な事業分野で世界1～2位なることを目指す意向を表明していた。LSEとの合併は、その実現に向けた大きな一歩となる。

ドイツ取引所はLSEの買収を2000年と04年に試みたが、LSE株主の反対や当局による認可などが問題となり、実現に至らなかった経緯がある。また、11年にはニューヨーク証券取引所などを運営するNYSEユーロネクスと合併で合意したものの、EUの欧州委員会の承認を得られずとん挫した。