英政府統計局が4月27日発表した2016年1~3月期の国内総生産(GDP、速報値)は前期比0.4%増となり、13四半期連続でプラス成長となった。ただ、伸び率は世界経済の停滞を受けて、前期の0.6%から縮小。伸びたのはサービス業だけだった。
分野別では、英経済の柱であるサービス業が0.6%増と堅調を維持したが、上げ幅は前期の0.8%を下回った。鉱工業は0.4%、建設業は0.9%減と低迷した。前年同期比の伸び率は前期と同水準の2.1%だった。
エコノミストらは同期の成長鈍化について、世界的な景気環境の悪化に加えて、英国のEU離脱問題をめぐる先行き不透明感が反映されたのは確実との見方が出ているが、統計局は関連性を示す証拠はないとしている。