パナソニックは4月26日、電子機器産業向けオートメーション規格を共同開発することで独同業シーメンスと基本合意したと発表した。パナソニックはインダストリー4.0(つながる工場)の本格化をにらんで独自に取り組んできたが、規格面で他社製品と整合性がないと市場の開拓が難しいことから、同分野で有力なシーメンスと手を組む考えだ。
ライン統合コンセプトの標準化に共同で取り組む。個別の製造ラインだけでなく、工場全体のすべての製造プロセスや、世界中に分散する生産拠点にも共通するオートメーションの規格を作成する。
パナソニックの青田広幸役員は「電子機器組み立ての飛躍的な生産性・品質向上のためには、工場フロア全体をリアルタイムで管理し、メーカーを問わず全ての設備をネットワークでつなぐことが不可欠です。そのためのコントロール機器及び最適化ソフトウエアを中心に優れた技術を備えるシーメンスとの協業は、当社が目指すスマートファクトリーを世界レベルで強化することにつながると確信しています」と語った。