携帯電話サービス大手の英ボーダフォンが20日発表した2014年3月通期決算の売上高は436億ポンドとなり、前期から1.9%減少した。ドイツなど欧州市場で価格競争が激化し、サービス収入が減少したことが響いた。
1~3月期のサービス収入(継続事業ベース)は3.8%減少し、7期連続で落ち込んだ。一方、通期の純利益は、米合弁会社ベライゾン・ワイヤレスの株式45%を売却したことによる特別利益に支えられ、前期の4億1,300万ポンドから592億5,000万ポンドに急増した。
今期については、投資コストが増大し、為替変動が不利に作用する見通しであることから、営業利益が前期の128億ポンドから114億~119億ポンド程度まで縮小すると見込んでいる。