オーストリア大手銀行ライファイゼン中央銀行(RZB)の子会社で、中東欧を主力市場とするライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)は10日、同行とRZBが統合を検討していることを明らかにした。組織構造を単純化するとともに、自己資本比率を高めて金融機関に対する規制上の要求に対応できる財務基盤を整備する。
RBIは2010年、RBIホールディングとRZBの顧客取引部門の事業統合で誕生した銀行。RZBが株式60%を保有する。
今後6カ月で統合の実現性を分析評価したうえで、両行の取締役会が年内に決議を行う予定だ。承認された場合、統合が完了するのは17年上半期となる見通し。統合後も、RBIのウィーン証券取引所上場は変更しないとしている。