独自動車大手フォルクスワーゲン・グループ傘下の商用車大手MANは20日、ドイツのザクセン州プラウエンにあるバス工場を閉鎖し、2015年3月末までにトルコのアンカラ工場に生産を移管すると発表した。欧州のバス販売が低迷し、同工場が不採算に陥っていることを受けた措置。工場の従業員420人は、同工場から約35キロメートル離れたツヴィッカウのフォルクスワーゲン工場に移籍する。
プラウエン工場では「ネオプラン」ブランドの長距離バスなどを生産している。MANは今回の決定について、欧州の主要バス市場の大幅な落ち込みや高級バスの需要低迷を受けたもので、グループの生産効率改善のため避けられない措置だと説明している。
アンカラ工場は、MANの最初の国外工場で1986年に操業を開始した。最新式の電気泳動塗装設備が導入されており、ネオプランブランドのバスも生産している。