欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/26

ロシア・CIS・その他

中国企業、イスラエル食品最大手を買収

この記事の要約

中国食品大手の光明食品集団は21日、イスラエル食品最大手ツヌバ・フード・インダストリーズを買収することで合意したと発表した。英投資会社エイパックス・パートナーズが保有する株式56%を取得し、経営権を握る。 買収額は非公表 […]

中国食品大手の光明食品集団は21日、イスラエル食品最大手ツヌバ・フード・インダストリーズを買収することで合意したと発表した。英投資会社エイパックス・パートナーズが保有する株式56%を取得し、経営権を握る。

買収額は非公表。消息筋がロイター通信に明らかにしたところによると、光明食品は10億ドルをわずかに下回る額の現金を支払うほか、ツヌバが抱える19億シェケル(約5億4,500万ドル)の債務の一部を肩代わりする。ツヌバの大株主であるイスラエル企業(出資比率21%)の取得に向けた交渉も行っており、合意した場合は残りの債務も引き受けるという。

ツヌバは乳製品、冷凍野菜、肉・卵製品などの製造・販売を手がける。2013年の売上高は71億7,000万シェケル(20億5,600万ドル)。とくにチーズなど乳製品で強みを持つ。光明食品のツヌバ買収には、同社の乳製品や製造技術を取り込むことで、需要が急増している中国の乳製品市場でのシェア拡大を図る狙いがあると目されている。

上海氏政府系の光明食品は海外進出を積極的に進めており、欧州では2012年に英シリアルメーカーのウィータビックスの株式60%を12億ポンドで取得した。