欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/6/2

西欧

自動車部品の蘭ネドシュロフ、中国企業が買収

この記事の要約

オランダの自動車用ファスナー(留め具)メーカー、コーニンクレッカ・ネドシュロフ・ホールディングは5月28日、中国同業の上海集優機械(PMC)による買収で合意したと発表した。これによってPMCは自動車用ファスナーのハイエン […]

オランダの自動車用ファスナー(留め具)メーカー、コーニンクレッカ・ネドシュロフ・ホールディングは5月28日、中国同業の上海集優機械(PMC)による買収で合意したと発表した。これによってPMCは自動車用ファスナーのハイエンド事業に参入する。ネドシュロフはアジア市場を中心に国際事業を強化していく。

PMCは上海電気集団(SEC)の系列企業。同社はネドシュロフの全株式を取得し、完全子会社とする。買収額は3億2,500万ユーロ。

両社のファスナー事業の売上高は合わせて6億ユーロ以上となる。PMCはネドシュロフの高い技術力や欧州の大手自動車メーカーとの取引関係を今後の事業拡大に生かしていく。

ネドシュロフは今後もオランダのヘルモントに本社を置き、生産拠点もこれまで通り維持する。同社の売上高は約5億ユーロ、従業員数は約1,500人。主にドイツに工場を持つ。