商用車大手MANの大型エンジン・ターボ機械子会社MANディーゼル・アンド・ターボは23日、事業再編計画を発表した。市場環境の悪化を受けた措置で、事業体制の見直しや効率改善を通じてコストを年4億5,000万ユーロ圧縮する。従業員約1,400人も削減する。
同社は船舶などに用いられる大型ディーゼルエンジンの世界最大手で、造船不況の直撃を受けている。ターボ機械分野でも顧客である石油・天然ガス採掘産業の投資抑制が財務を圧迫している。こうした厳しい状況が当面続くとみられることから、合理化に踏み切る。
具体的にはこれまで蒸気タービンを製造してきたハンブルク工場をサービス拠点へと変更。蒸気タービンの生産拠点を独西部のオーバーハウゼンと印バンガロールの2カ所に集約する。また、ベルリン工場の生産品目をこれまでのコンプレッサーからターボ機械部品に変更する。