自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が27日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算で22億7,700万ユーロの純利益を計上し、前年同期の赤字(17億3,100万ユーロ)から黒字に転換した。比較対象の15年7~9月期にディーゼル車の排ガス不正問題発覚を受けて66億8,500万ユーロの引当金を計上し、収益が悪化した反動で、収益が改善した。
営業利益(特別要因を除く)は17.0%増の37億5,000万ユーロ、売上高は1.0%増の519億9,700万ユーロだった。
VWは排ガス不正問題関連の引当金を第3四半期に4億ユーロを積み増した。これにより同問題の引当金は総額182億ユーロに拡大した。