クロアチアテレコム、モンテネグロ同業を買収

クロアチアの通信最大手クロアチア・テレコム(HT)は10日、ハンガリー同業マジャールテレコムからモンテネグロのツルノゴルスキテレコムの株式76.5%を取得する契約を締結した。取得額は1億2,350万ユーロ。1月末までの取引実施を予定する。

HTとマジャールテレコムはともに独通信最大手ドイツテレコム傘下にある。HTは今回の取引について、グループ内取引と見なされるため、当局の許可を得る必要はないとしている。

マジャールテレコムは2005年にツルノゴルスキテレコムの株式を取得した。ツルノゴルスキテレコムは最近の電波オークションで幅広い周波数帯を取得しており、第4世代(4G)通信サービスを提供することが可能になっている。

同社はモンテネグロ最大の通信事業者で、固定電話の市場シェアは93.6%、契約者数は約14万人に上る。携帯電話の顧客数は37万人で、市場シェアは同国1位のテレノールの38.3%に次ぐ32%。またブロードバンドの契約数は7万3,000件、光通信の契約数は5万3,000件で全世帯の27%を押さえている。雇用者数は588人。昨年1-9月期の売上高は6,940万ユーロだった。

上部へスクロール