インドネシア政府は11日、EUが同国産のバイオディーゼル燃料に反ダンピング(不当廉売)措置を発動したのは不当として、世界貿易機関(WTO)に提訴した。同ダンピング問題ではアルゼンチンに続く提訴となる。
EUは昨年5月、アルゼンチン、インドネシアのバイオディーゼル・メーカーが不当な廉価でEUに輸出し、域内業者に大きな打撃を与えているとして、両国産のバイオディーゼル燃料に暫定的な反ダンピング措置を発動。11月に本格的な措置に切り替え、アルゼンチン産に平均24.6%、インドネシア産に同18.9%の関税を上乗せした。
同問題をめぐっては、アルゼンチンが提訴済みで、WTOは4月に紛争処理小委員会(パネル)を設置した。インドネシアの提訴に よって、両案件が一括して扱われることになりそうだ。