欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/6/16

西欧

フォード、次期フィエスタもケルン工場で生産

この記事の要約

米自動車大手のフォードは10日、小型車「フィエスタ」を生産するドイツのケルン工場で同モデルの次世代モデルを生産すると発表した。人件費の低いルーマニアのクラヨバ工場に生産移管することも検討したが、ドイツの従業員代表がコスト […]

米自動車大手のフォードは10日、小型車「フィエスタ」を生産するドイツのケルン工場で同モデルの次世代モデルを生産すると発表した。人件費の低いルーマニアのクラヨバ工場に生産移管することも検討したが、ドイツの従業員代表がコスト削減に同意したため、ケルンで生産を続けるメドが立った。コスト削減額は17~21年の5年間で計4億ユーロに達する見通しだ。

ケルン工場では、これまで3交代制で行ってきた完成車の生産を2交代制とする。また、これまで部品会社に外部委託していたいくつかの生産工程を内製化する。エンジン生産では、1.0リットルエコブーストエンジンの需要拡大に対応するため、現行の2交代制を3交代制にする。さらに、ケルンのエンジニアリングセンターでは小型車の開発を強化するため従業員を500人増やす。

2021年末までの雇用確保はコンパクトカー「フォーカス」を生産するドイツのザールルイ工場にも適用される。フォードのドイツ法人は国内に約2万4,000人の従業員を抱えている。