ルーマニア政府は11日、国営電力供給会社エレクトリカの新規株式公開(IPO)計画を明らかにした。政府が保有する発行済み株式のうち51%をブカレストとロンドンの証券取引所に上場する。調達額は19億4,900万~23億9,200万レウ(4億3,500万~5億3,300万ユーロ)を見込んでおり、ルーマニア企業のIPOとしては過去最大級となる。上場は7月3日の予定。
エレクトリカの民営化は、ルーマニア政府がリーマンショックに伴う金融危機でEUと国際通貨基金(IMF)などから総額40億ユーロのスタンドバイローンを取り付けた際に条件として求められた国有資産売却の一環。
エレクトリカの13年売上高は11億7,000万ユーロ、最終利益は7,100万ユーロだった。