欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/4/7

東欧・ロシア・その他

クロアチア、アドリア海沖油田の探査開発権入札を開始

この記事の要約

クロアチア政府は2日、アドリア海沖油田の探査・開発権をめぐる入札の手続きを開始した。1,000~1,600平方キロメートル規模の29鉱区が対象で、探査期間は最長5年。応札期限は11月3日で、落札業者は2015年3月までに […]

クロアチア政府は2日、アドリア海沖油田の探査・開発権をめぐる入札の手続きを開始した。1,000~1,600平方キロメートル規模の29鉱区が対象で、探査期間は最長5年。応札期限は11月3日で、落札業者は2015年3月までに決まる予定だ。

対象鉱区では、ノルウェー企業に委託した地質調査が1月に完了している。応札を検討している企業は、地質データを参考に、戦略を練ることになる。ブルドリャク経済相によると、入札説明会には米エクソンモービル、ロシアのガスプロムなど40社以上が参加し、応札の準備を進めている。

UPI通信によると、クロアチアの石油資源の推定埋蔵量は、原油が約7,100万バレル、天然ガスが8,800億立方フィート。現在はガス需要の半分以上を国内で賄っている。政府はアドリア海沖油田の開発によって、エネルギー自給率の拡大を図る。低迷が続く経済の下支えも期待している。

ブルドリャク経済相は説明会で、クロアチアではヤドランスキ・ナフトヴォド(JANAF)社が運営するアドリア海の石油パイプラインを通じて近隣地域の製油所に原油を輸送できるなど、関連インフラが整っていることを強調し、投資誘致に意欲をみせた。