欧州委員会は25日、仏電力最大手のフランス電力公社(EDF)がエネルギー関連サービスを手がける仏ダルキアのフランス事業を買収する計画を承認したと発表した。両社は発電事業で重複するが、ダルキアの国内シェアが小規模であることから、買収に競争上の問題はないと判断した。
ダルキアはEDFが34%、仏複合公益企業のヴェオリア・アンビロヌマンが66%を出資して設立した合弁会社。地方自治体向けの発電、冷暖房管理などエネルギー関連事業を展開している。2013年の売上高は83億8,000万ユーロに上る。
EDFとヴェオリアは2013年10月、ダルキアを分割することで合意し、EDFが仏事業、ヴェオリアが海外事業を取得することになっている。欧州委はヴェオリアによる買収を5月に承認済み。