欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/4/7

ロシア・CIS・その他

ロシアの3月インフレ率は6.9%、ルーブル安で急上昇

この記事の要約

ロシア連邦統計局が4日発表した3月のインフレ率は前年同月比6.9%となり、前月の6.2%から大幅に上昇した。これは9カ月ぶりの高水準。クリミア併合をめぐる対米・EU関係の緊張化によるルーブル安の進行が物価を押し上げている […]

ロシア連邦統計局が4日発表した3月のインフレ率は前年同月比6.9%となり、前月の6.2%から大幅に上昇した。これは9カ月ぶりの高水準。クリミア併合をめぐる対米・EU関係の緊張化によるルーブル安の進行が物価を押し上げている。

インフレ率は、ロシア中央銀行が上限目標とする5%を大きく上回る。このため、中銀は3月に金融利上げを実施し、政策金利を5.5%から7%に引き上げた。しかし、景気見通しの悪化を受けて、インフレ抑制に向けた追加利上げは困難な状況で、逆に利下げのタイミングを探っている。

中銀のナビウリナ総裁は2日、当初は1.5~1.8%と予想していた今年の実質経済成長率が1%を割り込むとの見通しを示した。ただ、物価動向にも目配せする必要があることから、同総裁は少なくとも6月まで利下げを見送る意向を表明した。