EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の2月の失業率(速報値・季節調整済み)は11.9%となり、前月から横ばいだった。景気回復を受けて失業者数は減少し、若者の失業率が低下するなど雇用改善の兆しも出ているが、なお過去最高の12%に近い水準で推移している。(表参照)
前月は速報値で12%となっていたが、11.9%に下方修正された。EU28カ国ベースの失業率は10.6%で、前月から0.1ポイント改善した。
国別ではスペインが25.6%となり、前月の25.8%から0.2ポイント低下。失業率が域内最高のギリシャも12月時点で27.5%と、前月から0.1ポイント改善した。一方、イタリアは0.1ポイント上昇し、過去最高の13%に達した。ドイツは5.1%と低水準を維持している。
ユーロ圏の25歳以下の失業率は23.5%で、前月から0.1ポイント低下した。また、同月の失業者数は、ユーロ圏が1,896万5,000人、EUが2,592万人で、それぞれ前月から3万5,000人、6万5,000人減少した。