欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/7

EUその他

ボーダフォンのオノ買収を承認

この記事の要約

欧州委員会は2日、携帯電話サービス大手の英ボーダフォンがスペイン同業のオノを買収する計画を承認したと発表した。両社ともスペインで固定電話、インターネット接続サービス、携帯電話サービス事業を展開しているが、主力業務がボーダ […]

欧州委員会は2日、携帯電話サービス大手の英ボーダフォンがスペイン同業のオノを買収する計画を承認したと発表した。両社ともスペインで固定電話、インターネット接続サービス、携帯電話サービス事業を展開しているが、主力業務がボーダフォンで携帯電話サービス、オノでケーブルテレビ(CATV)と事業重複が限られていることから、買収に競争上の問題はないと判断した。

オノはスペインのケーブルテレビ(CATV)最大手。ボーダフォンは3月、同社の全株式を72億ユーロで取得することで合意していた。

オノはCATVのほか、高速インターネット接続、固定電話サービス事業も手がけ、国内2位にある。また、携帯電話サービスでも110万人の加入者を持つ。ボーダフォンは買収によって、スペインでの統合的通信サービスを拡充する。

米国の合弁会社ベライゾン・ワイヤレスの株式45%を1,300億ドルで売却し、資金が豊富なボーダフォンは欧州での事業拡大を進めており、昨年には独CATV最大手カーベル・ドイチュラントを買収していた。