欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/7

西欧

独仏の防衛大手2社が合併、戦車など地上兵器で欧州最大手に

この記事の要約

欧州防衛機器大手の独クラウス・マッファイ・ヴェクマン(KMW)と仏ネクスター・システムズは1日、合併で基本合意したと発表した。誕生する新会社は売上高が約20億ユーロに達し、戦車など地上兵器で欧州最大の企業となる。 両社は […]

欧州防衛機器大手の独クラウス・マッファイ・ヴェクマン(KMW)と仏ネクスター・システムズは1日、合併で基本合意したと発表した。誕生する新会社は売上高が約20億ユーロに達し、戦車など地上兵器で欧州最大の企業となる。

両社は対等合併し、新設される持ち株会社の下に統合される。それぞれの親会社が持ち株会社の株式を50%ずつ保有する。2015年春の合併手続き完了を見込む。

両社は戦車、装甲車、火砲などを生産している。とくにKMWはドイツの主力戦車「レオパルト」、ネクスターはフランスの主力戦車「ルクレール」で知られる。

両社は先進国の軍需予算削減で経営環境が悪化している中、合併により事業基盤を拡大し、米国などの超大手企業に対抗できる体制を整える。独仏政府は合併合意に歓迎の意を示した。