仏通信最大手のオレンジ(旧フランステレコム)は2日、国内携帯電話サービス3位のブイグ・テレコムとの合併を見送る意向を表明した。両社は合併交渉を行ってきたが、条件で折り合いがつかなかった。
携帯電話サービス市場では、オレンジ、SFR、ブイグ・テレコム、フリー・モバイルの4強体制にある。フリーが2012年に低料金を掲げて参入してから価格競争が過熱し、業績が悪化しているブイグ・テレコムは、SFR買収に乗り出したが、争奪戦で仏ケーブルテレビ大手ニュメリカブルに敗れ、計画を断念。これを受けて親会社のブイグは、ブイグ・テレコム存続を断念し、オレンジと合併交渉を行っていた。
オレンジは声明で、同社が提案した条件が受け入れられなかったため、現時点での合併を見送ることに決めたとしている。