米家電大手ワールプールは11日、伊同業インデシットを買収することで合意したと発表した。大株主や創業家から株式約60%を7億5,800万ユーロで取得し、経営権を握る。年内の買収手続き完了を見込む。
インデシットは白物家電のメーカーで、従業員は約1万6,000人。西欧が主要市場で、売上高の半分以上を占める。ワールプールは同社の買収によって、欧州家電市場での事業基盤を強化する。
ワールプールはインデシットの株式を1株当たり11ユーロで取得する。前営業日の終値に4.5%を上乗せした水準となる。同取引の手続きが完了すれば、イタリアの法令に基づいて残る株式の公開買い付け実施を求められる。
ワールプールによる買収では、2006年の米メイタグ買収(26億ドル)以来の大型案件となる。