武田薬品の多発性骨髄腫治療薬、ロシアで製造開始

武田薬品工業は2日、ロシア西部のヤロスラブリ工場に、多発性骨髄腫の治療薬「ニンラーロ」を製造する施設を開設したと発表した。新施設への投資額は4億7,000万ルーブル(約640万ユーロ)。世界で2番目の同治療薬の製造拠点となる。ロシア国内の需要に対応するとともに、CIS諸国への輸出も視野に入れる。

ニンラーロは武田薬品の世界戦略を担う製品のひとつで、オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定を受けている。経口薬のため外来での投与が可能なことから、患者と医師双方の負担を軽減できる。同社は2017年に同治療薬のロシアでの販売許可を取得し、翌年から販売を開始した。

武田薬品によると、ロシアにおける多発性骨髄腫発症の平均年齢は64歳、発症頻度は10万人あたり2.0人となっている。

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