イタリアの宝くじ運営会社GTECHは16日、大手スロットマシン機メーカーの米インターナショナル・ゲーム・テクノロジー(IGT)を47億ドルで買収することで合意したと発表した。国内の宝くじ事業が低迷する中、IGT買収によってカジノ関連分野に進出し、収益拡大を図る。
買収は現金支払いと株式交換を組み合わせた形で実施する。現金部分は13.69%。1株当たりの買い取り価格は18.25ドルで、前日終値に約18%を上乗せした水準となる。2015年上期の買収手続き完了を見込む。
IGTが抱える債務の引き受けを含めた買収額は64億ドル。今年のイタリア企業による外国企業買収では最大規模となる。
買収で誕生する新会社は本社を英国に移し、ニューヨークに上場する。