欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/8/4

総合 – 欧州経済ニュース

ユーロ圏景況感、7月は小幅改善

この記事の要約

欧州委員会が7月30日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は102.2となり、前月の102.1から0.1ポイント上昇した。市場ではウクライナ危機をめぐるEUの対ロシア制裁強化がユーロ圏経済にも悪影響 […]

欧州委員会が7月30日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は102.2となり、前月の102.1から0.1ポイント上昇した。市場ではウクライナ危機をめぐるEUの対ロシア制裁強化がユーロ圏経済にも悪影響を及ぼす懸念から、景況感の悪化が予想されていたが、小幅ながら改善した。

ESIはEU内の企業経営者と消費者を対象とした聞き取り調査に基づいてまとめられる。分野別では製造業が0.5ポイント、建設業が3.5ポイント上昇した。一方、サービス業は0.8ポイント、消費者は0.9ポイント、小売業は0.6ポイントの幅で低下した。

EU28カ国ベースのESIは前月を0.6ポイント下回る105.8。主要国ではイタリアが1.6ポイント、フランスが0.5ポイント、オランダが0.4ポイントの幅で上昇。ドイツは0.5ポイント低下した。ドイツの悪化については、ロシアが主要な輸出先となっていることから、制裁強化が反映されたとの見方が出ている。